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熱でもあるのか、赤い顔をして、ダルそうに目を閉じている。
雪を払っただけの所に座っても、気になっていないようだ。
歳は俺と同じが、少し下くらいだろう。
辛そうに荒い呼吸を繰り返している。
理由はわからないが、誰かと待ち合わせている訳でもないらしい。
ただ疲れて休んでいるだけかも知れない。
関わっている暇は無いと、また情報誌を開くが、なんとなく気になる。
気にしないようにと考え込んでいた時、不意に向かい側から、ズボッと音がした。
――音が続かないから、歩いて行った訳ではないらしい。
俺は不思議に思って顔を上げたが……
「お、おいっ!!」
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