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涼は女が何を言っているのか理解できなかった。
(俺が死ぬ?)
突然、今までの事件が脳裏をよぎる。
もし、今までの事件がこいつの仕業だとしたら………
『俺は、確実に殺されるってことか……』
『!! さっきここに来た奴はどうした。』
女が一瞬笑ったように見えた(顔が潰れているのであまりはっきりしないが。)
『フフッ、理科室へ行ってみな。面白いものが見れるよ。』
そう言い残し、女はスウッと消えた。
涼は確信した。あの冷酷な目は人間じゃない、怨霊だ!
涼は女の言葉が気になって3階にある理科室へと急いだ。
そこで涼はとんでもない光景を目撃した。
『窓が開いてる?』
涼は恐る恐るそちらに近づいた。 その時!
『ギャーーッ!熱いっ熱いーーー!やめろ!死にたくない!アアァーーーー!』
という悲鳴とともに
『グチャッ!!』
という鈍い音が聞こえた。
涼が慌てて駆け寄ると、そこには
『うわっ!!』
燃えながら落下した、まる焦げの死体が外に横たわっていた。
すると、背後からあの女の声
涼は半ば怒りをあらわにした。
『テメェッ!』
女は微動だにせず
『次はおまえの番だ。』
そう言い残し、また消えた。
涼はこの時、絶対に諦めないと誓った。
『必ず、生きてやる!そして、もう、こんなことは二度とさせない!』
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