忘れ傘

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いつかはみんなが私の作った絵本に見とれて、子どもたちにプレゼントしたくなるような絵本を作りたいと思っている。 そのために時間ができれば本屋で他の絵本を見にも行った。 しっかりと研究は怠らない。そこは熱心だと自分で自分を誉めてみたり。 今日だって私は研究(のつもり)のために本屋に行った。 毎回来るたびに置いてある絵本は変わる。そのたびに私はむねがぴょんぴょん踊る。絵本の中のうさぎさんのように。 私にとって絵本の世界はもう欠かせないものだった。 いつだって私の頭の中には、かえるさんと太陽が会話をしている。
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