忘れ傘

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「太陽さん。今日はすごい晴れましたね」 「そうだね。僕もテンテンと照るかいがあるってもんさ」 「でもやっぱり、雨上がりの水たまりが欲しいな。僕はあれが大好きさ」 ふむふむ。いいアイデアが浮かんだ。何かに役立つかもしれないな。 こんな具合に、私の頭の中には、絵本のキャラクターやお話が浮かんでくるのだった。 それって、もし周りの人たちに私の頭の中が見えたら、少し変な人に思われるだろうけれど、幸いこの世にはそんなことできる人は少ない。 たいていエスパーか神様ぐらいだから大丈夫。 安心して想像していられた。
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