忘れ傘

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しかも彼は私のことすごく気にかけてくれてる。私のせいなのに。 「ほんとにごめんなさい。私…」 「そんなに謝らなくていいよ。それにこんな僕に興味を持ってくれたんだ。それはすごい嬉しいことだから」 でも…。どう考えても迷惑しかかけてない…。 「ん…。じゃあお詫びのしるしに僕に少し付き合ってくれないかな?」 え?付き合うって? 私のそんな顔を悟ったのか彼が続けて説明した。 「実は僕の友達の娘が今度誕生日なんだ。それで絵本をプレゼントしようと思うんだけれど、なかなか良いのが見つからなくてね」
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