星とカスタネット

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石丸 祐二(いしまる ゆうじ)さんは私と二つ違いの26歳。 最近、教材玩具開発部で初めて乳幼児向け玩具の開発を担当することになった、眼鏡が似合う男性だ。 というのも、大学生時代ラグビーをやっていたというその大きな体格に、短く切った髪の毛、なのに優しそうな丸い目をしていて、意外と肌は白く、眼鏡をかけると、どうしようもなくパンダに見えてしまう。 彼は本当に眼鏡が似合う男性だ。 初めて開発を担当することになり、意気込んで私のところに来たのは1ヶ月前。 アイデアに詰まっていた石丸さんに、子どもたちは乳幼児のころから手先の運動神経の成長が著しいことを話してから、毎日それをテーマに考えてきたのだと言う。
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