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愛は、プリクラをじっとみて
言った。
「夢。プリ撮らない?」
そう言えば、愛とプリ撮ったの
1ヶ月ぶりだなぁ。
「うん。いいよ。」
こうして愛と、1ヶ月ぶりの
プリを撮ることにした。
プリの落書きには、今日の日付と、名前と、そしてずっと友達の文字。少し震えてた字だけど特徴のある愛の字。アタシは、それを、ケータイに貼った。
最後に、ツリーのイルミネーションを
見に行った。
「愛。ちょっと目つぶってて。」
「えっ?うっうん。」
愛が目をつぶると、アタシは、
カウントダウンを始めた。
「カウントが、0になったら
目開けてね。」
「わかったけど、、なに?」
「いいから。」
「5、4、3、2、1、0!」
「えっ!?」
愛が、びっくりしたように
目を大きく開いている。
「な、にコレ。。」
愛の目線の先には、ツリーに、
(ずっと友達だよ!メリークリスマス!愛!)
の文字。
「夢。。。ありがとう。」
愛は、少し泣いて微笑んだ。
「愛。ずっとずっと友達だよ。」
「うん。」
その時、ちらちらと雪が降り始めた。
「夢。最高のクリスマスだよ。
ありがとう」
そう言ってアタシたちは、抱き
合った。固くいつまでも。
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