白血病

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余命1ヶ月。。。 「あと、29日かぁ。」 愛は、カレンダーを見て笑った。 「どうして笑うの?」 愛からかえった言葉は、 「死んでも、また夢のとこに いけばいい。」 えっ?どういう意味? 「あたし、夢が結婚したら、 夢の子供に生まれ変わるね。」 思いもよらない結果。。 愛がそんなこというなんて。。 バン!!アタシ机を叩いて こういった。 「愛!少しは、自分大切にしなよ!?」 愛の態度に耐え切れずに、 その場を出ていってしまった。 後ろを振り返ると、愛は影で 声を殺して泣いていた。 アタシと愛は、1番の 仲良しだった。 どこにいる時も、ずっと 一緒だったのに。。 アタシは、今日も 声を殺して泣いた。 神様、どうして、 どうして愛なんですか。。 愛へのいらだちと同時に そう思った。 余命あと、28日。。 愛への抗がん剤治療が 始まった。。。 意味がない抗がん剤治療。 ただ愛を 苦しませる。 その時、昨日の愛への いらだちは、消えていた。 愛の病室に入ると、愛は、 こっちを見て笑ってくれた。 「夢。昨日は、ごめんね。」 「アタシも、ごめん。」 アタシは、愛の顔が見れない。 だって愛の髪の毛は、副作用 で抜け落ちていたから。 「夢?びっくりした?」 「うっうんちょっと」 愛は、げっそり痩せていて 顔色か、青白くなっていた。 アタシは、何も言わずに、愛を 抱きしめた。 「夢?」 「。。。」 そして愛も、抱きしめ返して くれた。愛の体は、ガリガリ って言うほど痩せていたけど 暖かかった。 「愛って暖かい。」 「夢も暖かい。」 「あっ!雪!」 「えっ!?」 外をみると雪が、降っていた。 「きれーだね」「うん」 「夢。。お医者さん呼ん。。で」 「えっ!愛?わかった!」 「お。。願い。。」 アタシは、ナースコールを 押して先生を呼んだ。 「先生。愛は?」 「大丈夫ですよ。しばらく様子を見ましょう。」 「良かった。」
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