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私の決意
なんだかんだ言っても、離婚からもう四年経つ。育てていける自信がないとお母さんが言ってから四年。中学二年になって私は、大人にならなきゃいけないと思った。認めてもらうにはそれなりのことをするのは当然だし、求めるものではないと。たまに見る親子仲むつまじい姿には憧れるけど。
それに良く考えてみたら、お母さんはたまにおばあちゃんたちに、
「だって親子だし」
と言っていた。私はそれを思い出して少し喜んだ。お母さんからそう言ってもらえて、私は高橋家の子供なんだと安心出来て。
私なりに、反抗期だったんだと思う。現れかたは人それぞれだっていうし。時期もまちまちだって。ただ、あまり嬉しくない反抗期。普通に反抗するくらいが良かった。まあ、お母さんに反抗したら大変なことになるけど。
自殺未遂前に書いた手紙は、まだ、机の中。きっと何か辛いことが起きた時に引っ張り出して見るかもしれない。「自殺しそうになるくらい追い込まれていたこの時に比べたら、今の問題なんてなんでもない」と思って笑うだろう。
もう二度と、そこまで追い込まれないことを祈って……。
ただ、辛いのはまたまだこれからだと言われることもあるけれど。
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