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「ああそうさ。伊達に黒龍の主任を任されてるわけじゃない」
笠置が顔を横に向ける。つられて真鶸もそちらに向くと、そこには皐月と護がいた。
皐月が手にしたバインダーに挟まれた書類のような物をたびたび見ながら、真剣に話し合っている。
格納庫内は今のところ、整備員達が言葉をかわしながら、特式13mm機銃を分解して点検しているものの、特にうるさいというわけではない。
しかし、二人のやりとりは全く聞こえなかった。
そこには仕事をこなす時の整然とした緊張感が漂っていて、そんな二人の様子を真鶸はひどく新鮮に感じると同時に――ひどく遠く感じていた。
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