休暇

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射撃訓練が終わって、皐月とのシミュレーターの調整についての簡単な打ち合わせも済み、更衣室で着替えていた時の事である。 いつぞやのように、仕切りの向こうから首を出して、真鶸が話しかけてきた。 顔を赤くし、真鶸は明日は暇かと護に問いかけた。 護が正直に暇だと答えると、真鶸は喜びを顔に浮かべて、明日付き合ってくれないかと言う。 断る義理は無いので、即座に了承。 すると真鶸は満面の笑みを浮かべ、約束だからね、と言い残して、更衣室を出ていった。 それが昨日の顛末だ。 何がそこまで嬉しいのか、護にはよく分からなかった。
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