休暇

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流石に疲れが出てきたのか、そのデパートの中をあらかた見て回った頃には、真鶸は空腹を訴え始めた。 少し迷ったものの、結局は安直なファーストフードに決定した。 「うーん……いっぱい歩き回ったねー」 トレイを抱えて席に着くと、真鶸は大きく伸びをした。 「確かに……」 テーブルを挟んだ向かい側に座る護の言葉は、若干含むものがあるようだ。 そんな事には無頓着に、真鶸はがさがさとハンバーガーの包み紙を剥がすと、勢いよく食らいついた。
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