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「……でも――」
最初のひとかたまりを飲み込むと、真鶸は感慨深げに言った。
「――日本語も思ったより通じたね」
「まあ、地理はもちろん、政治や経済的にも日本と台湾は近いから。無理もないかな」
オレンジジュースにストローを差し込みながら、護が答える。
「でもやっぱり意外だよ。あたしはこっちに配属された時に、言葉が通じるか結構心配だったんだから」
「それは自分も。せめて片言でも中国語が喋れたら良かったんだけど……」
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