ハジマリ

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  黒板をぼっと見つめていると、誰かに名前を呼ばれ俺はそちらに顔を向けた。 そこには髪を金髪に染め、耳じゅうにピアスを付けまくった男がこちらに近付いてきていた。 コイツは庵 大希(イオリ ダイキ)。俺の幼馴染みだ。小学校からの付き合いで、お互いの事は何でも知っている仲だ。 『おう、大希か。俺が遅いなんていつもの事でしょーに』 「毎日遅刻してんもんな、お前。たまには時間通り来いって」 『えー無理。大希も俺が朝起きれないの知ってんでしょ』 「はぁ、少しは努力しろよ…」 ───ガラッバンッ───
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