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机を思いっ切り叩く音と、ドスの利いた低い声が教室内に響いた。
音源の方に視線を向けると、俊之が黒いオーラを大量に出しながらこちらを睨んでいる。
多分佑人の叫び声で起きてしまったのだろう。
「ヒィッッッ!!!!ゴメンナサイッスミマセンッッ申し訳御座いませんデシタッッッッ!!」
キレた俊之の恐さを十分知っている佑人は即座に謝った。
体を震わせ、半泣きになりながら謝る様が面白くて俺と大希は笑いをこらえるのに必死だった。
「わかったならいいよ…‥」
そう言って俊之は再び机に突っ伏して寝始めた。
やっと教室内が平穏を取り戻し、今まで固まっていたクラスの奴らも控えめに騒ぎ出した。
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