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ちら ちら ちら… あたりが暗くなる 水辺の草の間に 小さな光が 一つ…また一つと顔を覗かせる 緑色の光は決して音をたてず 静かに光る ちら ちら ちら… 夏の涼しい夜に光る それは 天に広がる幾つもの星と 同じくらい輝いている  人間たちがいる街中  見ることのできなくなった光は  どこかで光り続けている… ちら ちら ちら… 短い命が尽きるまで 限られた時間が過ぎるまで… 永遠に光り続けていく…
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