旅立ち~天~

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旅立ち~天~

僕は猫を探した。無意識のうち猫を探した。狂ったように探した。明くる日も明くる日も探し続けた。君を忘れるにはあの猫の力を借りるしかない。そう思った。その時俺は目にした…君が僕の見たこともない男と歩いていたところを。君は笑っていたよ…俺と一緒にいた時のような笑顔で。悔しかった。ただむしゃくしゃして街を練り歩いた。そのうちごろつきにかてもしない喧嘩を売った。当たり前のようにやられた。涙が止まらない。ボコボコにされてゴミ捨てばに転げていてとてもかなしかった。同時に笑えてきた…
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