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『こっくりさんしよー!』
「は?」
それは、駿という一人のオカルト好きな友人の一言から始まった。
「こっくりさんって……皆で十円玉に指を乗せてやる遊びのことか?」
あんなもの、誰かが指を動かしてるに決まっていると思うが。
『半分正解! 正解は“一人こっくりさん”なのだっ!』
駿は笑顔でそう言った。
「……一人?」
一人でするものじゃないだろ。
っていうか、出来ないだろ。
「いや、無理だろ……」
そう思い、俺は冷静に言った。
すると駿は、俺の目の前に人差し指を立てて言った。
『チ、チ、チ、それが出来るんだよ~』
「なんでだよ?」
俺はオカルトな遊びにはあまり興味はないが、何故一人で出来るのかが気になった。
『じゃじゃん! パーソーコーンー!』
駿は某アニメのロボット風に言った。
――って何も出してねぇじゃん! ……というツッコミはさておき、
「パソコン?」
俺がそう聞くと、駿は楽しそうに笑った。
『まだ分からないのー? パソコンで一人こっくりさんが出来るんだよ!』
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