第一章 誘い

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「どうやって?」  俺は頭に浮かんだ疑問をそのまま聞いた。 『パソコンのとあるサイトに、紙に書くような鳥居と平仮名五十音が書いてあるんだよ!』  へぇ、そんなサイトがあるのか。  物好きも居るんだな……こいつみたいに。 『十円玉はマウスのポインタで代用されるから、一人でこっくりさんが出来るんだよっ!』 「あっそ」  なんかやけにテンション高いな、こいつ。 『ねっ、おもしろそうでしょ?』  急に同意を求められて、 「えーと……そうか?」  俺は適当に答えた。 『テンション低いよっ!』  お前が高すぎるんだよ、と俺は心の中でツッコミを入れた。 『そんな訳で今夜、一緒に一人こっくりさんしよー!』  ……何か、矛盾してないか? 「“一人”こっくりさんなのに“一緒に”やってどうするんだよ」  俺がそう言うと、駿は何故か頬を膨らませた。 『優の馬鹿!』  何でだよ。 『同じ時刻に各自、自分の家で! 一人で! こっくりさんをやるんだよっ!』 「ふーん……」  結局一人でやるんじゃん。  
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