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『じゃあ、今夜メールするからねっ!』
「おい、待て!」
さも当たり前のように言って立ち去ろうとする駿を、俺は慌てて呼び止めた。
『んぁ?』
駿は間抜けな声を出して振り向いた。
「俺は“やる”なんて一言も言ってないぞ?」
怖い訳ではないが、面倒臭い。
『え、一緒にやってくれないの……?』
そ、そんな上目遣いで俺を見るな!
『ねぇ……しよ?』
駿が俺に近寄る。
瞳をうるうるさせるな!
女顔のお前がやるとシャレにならないんだよ!
『あれぇ? 優、顔赤いよー?』
くそっ……!
「分かったよ、やればいいんだろ! そのサイトどこなんだよ!」
もうヤケだ。
ああ、俺って……。
『やったー! ありがと優、大好き!! サイト送るねっ!』
駿は飛び跳ねて歓喜の声をあげた。
全く、調子のいい奴だ……。
そうしてその後、メールでサイトのアドレスを送ってもらった。
このサイトを見つけるのには、なかなか苦労したらしい。
なんでそこまでしてやりたいと思うのか、俺にはさっぱり分からないが。
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