第二章 準備

3/4
前へ
/80ページ
次へ
『それはさておき、今から一人こっくりさんのやり方教えるからちゃんとメモってね!』 「はいはい」 『サイトにある鳥居のところをクリックしたら、やり方載ってるから! じゃあねー』  言うだけ言って、電話が切れた。 「ちょ……おい!」  やり方説明するって、やり方書いてあるところを説明しただけかよ! メモるって何をだよ。俺の記憶力なめてるだろ。  メモしようと紙とペン用意した俺が馬鹿みたいだ。 「まぁいっか……」  駿はこういう奴だもんな、と無理矢理自分を納得させて、鳥居をクリックした。  駿が言っていたよいに、画面が切り替わった。  相変わらずシンプルだ。 「えっと……持ち物は、塩と蝋燭?」  蝋燭なんて持ってないぞ? と不安に思いつつ画面をスクロールさせた。 ┏━━━━━━━━━━┓ ┃持ち物       ┃ ┃塩、蝋燭      ┃ ┃※蝋燭は、線香などで┃ ┃も代用できる。   ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ 「あ、線香ならどこかにあったな……」  俺は古びた棚の中から、お盆のときにととってある線香を一本持ち出してきた。  直後、再び携帯が鳴った。  着信音は数秒で止んだため、メールだろう。 「やっぱり駿からか」 ┏━━━━━━━┓ ┃📲 駿    ┃ ┃📝 時間だよ!┃ ┠───────┨ ┃そろそろ始めよ┃ ┃う!!    ┃ ┃       ┃ ┃ ---END---  ┃ ┗━━━━━━━┛  
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2283人が本棚に入れています
本棚に追加