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『それはさておき、今から一人こっくりさんのやり方教えるからちゃんとメモってね!』
「はいはい」
『サイトにある鳥居のところをクリックしたら、やり方載ってるから! じゃあねー』
言うだけ言って、電話が切れた。
「ちょ……おい!」
やり方説明するって、やり方書いてあるところを説明しただけかよ! メモるって何をだよ。俺の記憶力なめてるだろ。
メモしようと紙とペン用意した俺が馬鹿みたいだ。
「まぁいっか……」
駿はこういう奴だもんな、と無理矢理自分を納得させて、鳥居をクリックした。
駿が言っていたよいに、画面が切り替わった。
相変わらずシンプルだ。
「えっと……持ち物は、塩と蝋燭?」
蝋燭なんて持ってないぞ? と不安に思いつつ画面をスクロールさせた。
┏━━━━━━━━━━┓
┃持ち物 ┃
┃塩、蝋燭 ┃
┃※蝋燭は、線香などで┃
┃も代用できる。 ┃
┗━━━━━━━━━━┛
「あ、線香ならどこかにあったな……」
俺は古びた棚の中から、お盆のときにととってある線香を一本持ち出してきた。
直後、再び携帯が鳴った。
着信音は数秒で止んだため、メールだろう。
「やっぱり駿からか」
┏━━━━━━━┓
┃📲 駿 ┃
┃📝 時間だよ!┃
┠───────┨
┃そろそろ始めよ┃
┃う!! ┃
┃ ┃
┃ ---END--- ┃
┗━━━━━━━┛
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