35人が本棚に入れています
本棚に追加
暫く、街中をブラブラしていて、いい加減疲れて来たから近くのカフェで休もうってことになった。
カフェで温かい飲み物を飲みながら、外の寒さで冷えきった身体を温めていると、隣のカップルが、プレゼントを渡していた。
男が彼女の指に指輪をはめて、彼女が嬉しそうに笑う。私は、プレゼントのことをすっかり忘れていた。
今日初めて知ったからって、プレゼントを渡さないわけにもいかない…。私は、どこかで買おうかと考えながら、手作りのもの送りたかったな…とため息をついた。すると、
「あきら、俺プレゼント…」
大山大樹が言いかけるから、私は思いきって言う。
「ごめん!プレゼント突然で用意してないの!」
すると、大山大樹はキョトンとしたような顔をして
「俺も同じこと言おうとした」
と言った。私は、ちょっと安心して笑うと、
「だから…」
最初のコメントを投稿しよう!