冷たい手足

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ガチャッ   扉が開く音がして、私は身を硬くした。 私は大樹に背を向けていた。後ろから手がまわされて、ゆっくり服が脱がされていく。   怖い…   だけど、私には今しかない。今しか大樹と一緒にいられない。   大樹の指が肌に触れる度に身体がビクンビクンと反応した。   大樹の唇が肌に触れた時、私は涙を流した。怖かったわけじゃない、どうして泣いてるのかわからなかった。   「あきら…もう、いいよ」   大樹が離れるのを感じた。   「いや、止めないで!私は、私は大樹と…」 「いいんだ、焦らなくても時間はあるから…だから、泣かないで」   大樹は、私の手を握り、そっと布団の中に入った。   「あきらの手、冷た…っ、足も冷えすぎ」 「大樹は温かいね、ずっと、ずっとこうしていたい…」   私は、眠気に朦朧としながらも、涙を流しながら大樹に抱きついていた。   サヨナラ…大樹…       0時          
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