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第一章 歩き始めた僕
僕は、一歳の時に漢字が読めた。最初に読んだ漢字は「東京」。マークのようなものが好きだったので、電力会社か、ガス会社のロゴマークで覚えたのだろう。母さんは、漢字が読める僕を見て
「東京って読めるの?すごいなぁ。」
と言ってニコニコしていた。
散歩に行った時には、
「んっ」
といいながら、立て看板を指差して、なんて書いてあるか読むように、母さんに頼んでいた。
母さんは、僕が頼むとニコニコしながら、書いてある字を指差しながら読んでくれた。
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