第一章 歩き始めた僕

1/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

第一章 歩き始めた僕

僕は、一歳の時に漢字が読めた。最初に読んだ漢字は「東京」。マークのようなものが好きだったので、電力会社か、ガス会社のロゴマークで覚えたのだろう。母さんは、漢字が読める僕を見て 「東京って読めるの?すごいなぁ。」 と言ってニコニコしていた。 散歩に行った時には、 「んっ」 といいながら、立て看板を指差して、なんて書いてあるか読むように、母さんに頼んでいた。 母さんは、僕が頼むとニコニコしながら、書いてある字を指差しながら読んでくれた。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!