出会ったのは

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「実はさ、サッカーしてたら雨降ってきちゃって。 すぐにやむと思ったら、逆に強くなっちゃってさ」 「そっかぁ、蜩君サッカー部だもんね…」 「そうそう、俺、レギュラー守る為に必死だからさ。 それより姫宮… 帰るんだったら一緒に帰らねぇ?」 蜩君と一緒に…? 「う…うんっ」 すると蜩君はまたニッコリと笑って。 「ありがとっ…じゃあ俺、着替えてくるから、そこで待っててよ」 「わかった」 すると蜩君は私を見てもう一度笑って、更衣室へと走って行った。 てか蜩君…なんで私なんか誘ってくれたんだろっ… 嬉しいなあっ… 蜩君は一年生なのにサッカー部のレギュラーに入ってて。 すっごくかっこよくて女子の中では狙ってる子なんて少なくない。 私もその一人で。 ファンクラブもあるらしいけどねっ。 「ごめんっ…姫宮。  遅くなった。」      
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