ほの暗い部屋で

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ねぇ キミはまた尋ねてきた。 『どうして、辛いの?』 胸がキリキリと痛んだ。 『色々あって…私には荷が重いみたい。』 うつ向く私の頬にキミの羽が触れた。 『泣かないで』 どうしてそんな事を言うんだろう。 泣いてなんかないのにと思ったけれど、何も答えられなくなった。 本当に涙が出てきてしまったから。   涙がキミの羽を濡らしていく。 優しくキミ 触れる羽は小さいのに 抱かれているように温かくなっていく。 溶けるようだ。 わかった。懐かしさのわけ。 『あの人と似てるんだ』 声に出ていた。
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