全てを忘れたとしても

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『希は反対したけど、僕はもう決めてたから行くと言い張った。 希は辛そうだったよ。でも』 悲しむのは、これが最後。 『僕はここに着た。貴女を救うために。』 救う…? 亜希は首をかしげた。 僕はそんな亜希を真っ直ぐに見て 言った。   『希は怒ってないよ。』   彼女の目が一瞬見開いた。 亜希は分からないと言った表情だったけど、僕を抱く体は微かに震えていた。   貴女には耐えられないかもしれない。 それでも 『希は貴女を今でも』 亜希の鼓動が高鳴って 僕に伝わった。   『愛してる。』
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