誰か

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煙草の火を消して 鳥を同じ目線に持ち上げた。 『名前をきいてもいい?』 すると鳥は言った 『名前は、忘れたの』 寂しそうに言う鳥の頭を撫でてやって 『じゃ、とりあえずキミと呼ぶね』 そういうと、鳥は気持ち良さそうに目を閉じて頷いた。
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