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そう一言口にし、苦笑いした蒼也は光司から聞かされた話を思い出す
…それはお伽話の様な神の話…
その昔、空には夜を司る神が居た
その神は、地上の人々に安らぎと静寂なる闇の恩恵を与える為、毎夜空に現れていた
そんなある日、突然その神は心を病み始め…
心の病は、日を追う毎に深い深い悲しみに苛まれていき…遂にはその神は自らが生み出した暗く深い闇に堕ちていってしまったのです
その時神が流した一粒の涙…その涙が雨になり地上に降ると
その涙に籠もる悲しみが、やがて呪いに変わり…地上の人々から光を奪う様になってしまいました
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