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「蒼也くん…君のその病は、夜の…月の神の呪いなんだ」
精神科医の紹介で、初めて会った光司に突然そんな事を言われ蒼也は愕然とした…
(…はっ?夜の……月の神の呪い……?) 「あの…今一言っている意味が分からないんですが……?もしかして…俺の事馬鹿にしてます?」
蒼也は自分が真剣に悩んでいるのに対し、月の神だの呪いだのそんな可笑しな事を言われ内心苛立ちがこみ上げてきた…
自分の悩みをそんな言葉で片付けられれば誰で在ろうとそう成るだろう、その上初対面なら尚更だった
だが…蒼也を見詰める光司の眼は真剣だった
「…まぁ…活きなりこんな話された所で信じられないのは当たり前だろう…」
「じゃあ…馬鹿にしてる訳じゃ無いなら、何だって言うんですか!」
蒼也は何とか怒りを抑えながら光司を見詰め返した
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