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     …夜なら… そう、今は日中でこの薄暗い部屋はカーテンさえ開ければ十分陽の光が入り明るく成るのだ だが蒼也にはそうする事が出来なかった… 三年前突如彼を襲った原因不明の病の所為で… その病とは、陽の光を浴びると身体に激痛が走るといったもので、それ以来蒼也は陽の光を避ける様に生きてきた しかし陽の光を入れられないのなら電気を点ければ良いだけの話なのだが 一年前から身体だけの問題に止まらず視力さえも日中は奪われてしまうように成ってしまった 「ははっ…外に出られない上に、視力まで無くなるなんて…」
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