16歳夏:あいつ

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『もおやめて…泣ミキが悪いの…?ミキは待ち続けなきゃダメなの…?ショウは勝手すぎるよ…泣』 押さえてた気持ちが一気に溢れた… そんなとき電話の向こうでショウの泣く声が聞こえた… 大好きだった人が泣いてる… それを聞くとやっぱり愛しかった… 「ミキが今幸せなら俺はそれでいい。でも俺はミキのことずっと好きやから…大好きやからさ。いつまでも待っとるから。じゃまたいつでも連絡してな」 涙を堪えながらショウがそおやって言った… 何で今なの…? 愛しくて愛しくて… でももおどおすることも出来なかった… ショウと前みたいに戻ることは出来ないよ…泣 早く忘れたかったのに何で今更連絡するの…? 愛しく思ったときには他の人を愛してて… 忘れようとしたらふっと戻って来て… また神様のいたずらだ… ミキは神様にいつまで嫌われてるンだろ… そんなこと考えてた… さよならはもおしたはずなのにいつまでも愛しくて愛しくて…いつまでも涙が止まらなかった16歳最後の夏…
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