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「…あの…」
「「うわぁっ?!?!」」
呆然とする二人は、突然後ろから声をかけられ、みっともない声を上げてビクつきながらも振り返る。
…。
「…女の子??」
「バカ!!よく見ろ、男だ!!」
十夜が首を傾げるのをすぐさま紅夜が否定する。
十夜が間違えるのも無理はなかった。
栗色のさらさらとしたショートヘアに、くりんとした宝石のような茶色の目。
誰が見ても女の子と見間違う容姿の少年だったからだ。
少年は、十夜と紅夜をおどおどしながら見た。
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