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朝。
休日の朝。
俺はいつも通り、雀の鳴き声とカーテンの隙間から差し込む朝日によって目覚めた。
「おはよう、この星。はじめましてこの世界」
取りあえずレントン・サーストンっぽく朝の挨拶をしてみた。
ふ。今日もまるで漫画か小説の様にいい朝だよし二度寝しよう。
しかし、その言葉に応える奴がいた。
「――世界がどうかしたのか?」
そいつは俺の顔をじっと覗き込んでいた。
……うわ、今の聞かれてた!ちょっと恥ずかしい……。
……て、誰だ今の。
慌てて邪気眼を覚醒させて目の前のを凝視する。
……取りあえず妹の辰巳(仮名)ではない。
そして、母幸子(偽名)でも父正太郎(あだ名)でもない!
「……む。おはよう」
俺の軽い奇行にも関わらず真顔で返すその口調。
「柿篠玲人」がそこにいた。
――何故か、10cmになって。
(*´Д`)ハァハァ……ウッ……って、え?あ??
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