風紀委員長様の追憶‡前‡

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「……………クスッ……『また』は以外と早かったね。 もしかしなくても、今まであそこで寝てたわけだ。」 軽く机に体重をかけ、腕を組んで発したその言葉の声音は、まるで茶化しているかのようだ。 そんな帝に一瞬俺は目を伏せると、直ぐに再び帝を見据え… 「………お前はどうなんだ…………今さっき男がここから出て来たが……あんな奴まで相手にしているのか……?」 コツコツコツ… 抑揚のない声で言葉を紡ぎながら、教室内へと足を進めた。 帝は俺の机のそばにいたために、はからずとも帝に近寄るかたちとなる。 帝は俺が目の前に来ると、体重をかけていた机から体を離し、待っていたかのように俺を見上げた。 そして 「襲ってきたものだから襲い返してやったんだよ……フフッ……お仕置きは大切だろ?」 そう首を傾けた帝の笑みは相変わらずだったが、どこか楽しそうにみえた。 .
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