風紀委員長様の追憶‡前‡

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「…………そうか。」 俺はそう一言だけ相槌(あいづち)を打つと、そんな帝から視線を外した。 だが 「…………ねぇ……緋月…。」 「!!」 不意に帝が俺の頬へと手をのばした為に、俺は視線を戻すこととなった。 「…………なんだ…。」 俺は一瞬驚きに動きを止めたが、すぐにその手を緩やかに払う。 すると帝はその行動がわかっていたかのように微笑し、それを気にする様子も見せはしなかった。 そうして次に帝から発せられた言葉は、俺があんな行動にでるきっかけを作ってしまったのだった…。 .
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