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「!!!!!!」
帝の目はこれ以上ないほどに見開かれる。
俺のその言葉が自分に向けて放たれたものであることを、きっちり理解しているようであるその姿を見ると、やはりあの笑みは故意であることが見て取れた。
しばらくの間、俺達は互いに視線を外すことなく、互いに口を開くこともなかった。
それは…あの昼休みの時よりも深く長い沈黙…。
辺りには、静寂な時間がゆっくりと流れた。
そんな時この沈黙を破ったのは…
キーンコーンカーンコーン
突如校内に響き渡った、下校時刻を告げるチャイムの音だった。
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