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そのうち帝は両腕でほのかに腹を抱え、軽く前屈みになるように腰を曲げる。
その仕種に俺はハッと気がついた。
―こいつ………笑っている……のか?
まさかとは思った。
しかし、それは徐々に疑いようもないものとなっていった。
体の震えは次第に大きくなり、腹を抱える腕にも力が入ってきたのかギュッと自分の制服を掴む。
そして遂に…
「……フフッ……クスクスクス…………アハハハハ…」
堪えきれなくなったのか、帝は声を上げて笑いだした。
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