風紀委員長様の追憶‡後‡

7/31
前へ
/142ページ
次へ
姿を見ずとも、何をしているのかはすぐにわかる。 好んで他人の情事を見る気はさらさらなく、俺は内心舌打ちをしてその場から立ち去ろうとした。 もう聞き慣れた、あいつの声を聞くまでは…… 「……クスッ……もうイキたいの?」 俺が元来た道を引き返そうと踵を返した瞬間、あいつの……帝の声は耳に響いた。 俺の足は、自然と動きを止める。 心の中ではすべきでないと思いつつも、身体がそれ従うことはなく、そこに目をやらずにはいられなかった。 .
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

620人が本棚に入れています
本棚に追加