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「ん?……ククッ……イかないの?」
「……ふっ……ぁ……の……手がッ…ぁっ」
「手がなにか?」
組み敷いた相手に、帝はニヤリと妖しい笑みを向ける。
少しばかりの優しさなのか、基本、相手がイきたいと言えばすぐにそうしてやると聞いたことがあったのだが……
どうやら……あまり機嫌が良くないらしい。
「……ふぅッ……はなしっ……てぇ……」
帝は相手の自身を強く握り、イけないようにしていた。
その苦しさに相手は顔を歪(ゆが)ませる。
だが
俺にはそんなことはどうでもよかった。
俺の目線は他へと向けられる事なく、帝を捕らえる。
そこに写るのは……
冷ややかに相手を見下す、感情も感じられないほど冷めきった姿だった。
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