風紀委員長様の追憶‡後‡

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「ふあぁぁっ!!!!」 しばらく呆然としていると、不意に相手が甲高く大きな叫び声をあげた。 ようやくイかせてもらえたようだ。 どれほどの間いたぶられていたのか、相手はイくと同時に気を失い、その場に崩れ落ちた。 帝はそれを気にするそぶりも見せず、冷めたままの表情で相手を一瞥する。 刹那 「のぞき見なんて……案外趣味悪いね」 「!!!!」 突如振り返った帝と目が合った。 その様子からすると、恐らく最初あたりから気付いていたのだろう…… 帝の顔にはあの冷ややかさはもうなく、ニヤリと妖しげな笑みをうかべていた。 .
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