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僅かに朱色に染まった頬が……
愁いを帯びた瞳が……
俺の理性を煽る。
もっと触れたい
触れて……キスして……口内を目茶苦茶に犯して……
無理矢理にでも
抱きたい
……俺のことしか考えられないようにしたい……
―…………っ……何を考えてるんだ……俺は。
瞬間的に頭に芽生えた欲望に、まだ残る理性が働く。
だがやはりそれは儚いもので
「……緋月……」
名を呼ばれ、まるでねだるかのように目を伏せられてしまえば……理性の糸は簡単に音を立てて切れてしまった。
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