風紀委員長様の追憶‡後‡

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その代わりに……と言うのもおかしい気はするが、俺は帝の唇にそっと自らのを押し当てる。 すぐに離してやれば、帝は物足りなさそうに見上げてきた。 理性はとうにきれているのに加え、そろそろ我慢も限界が近い…… 「本当に……いいんだな?」 聞くのもこれが最後だ。 といってもまぁ、これは形だけのものでしかない。 やはり無理だと言われても、もうやめれる自信はないのだから。 「……ん……緋月になら……構わないから…………俺の……全部をあげる」 ギュッ 帝は両腕をのばし、その腕は俺の首に絡み付く。 俺の想像を遥かに超えた返答だった。 「……帝……俺がお前を感じさせる……存分に……」 「んッ」 何の自信があるのか俺は耳元で囁くと、再度帝のその唇に口づける。 今度はすぐに離れはせず、互いに抱きしめ合い、より深く……激しく……互いの舌を絡め合った。 .
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