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「ふぅ………………一日に二人って、結構疲れるんだよねぇ…。」
数分後
そこには、ため息をついて一人たたずむ帝の姿があった。
そんな時
「……今日は二人か…………」
誰かが帝に、不意に声をかけた。
「…………緋月」
学園の風紀委員長様、緋月である。
帝は彼の姿を自らの目にとめ、微笑みながら言葉を紡いだ。
「クスッ、随分とお早い登校で。
もう終わったよ?」
「知っている。
……フッ……寂しがっているだろうと思ってな。
まぁ、そうでもなかったようだが?」
そういって緋月は、微かに笑みを浮かべて帝に近寄った。
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