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………バシャッ
日向が両手に持っていた2つのコップは地面へと落ち、中のジュースが辺りに散らばった。
コツコツコツ…
「「っ!!!!!!!」」
日向はそうして飛び散ったジュースを踏み付け、ゆっくり男達に近付くと、男達は少し身じろいで後退りをした。
男達は、その日向の凄まじい殺気に怖じけずき、今すぐ逃げだしたい気持ちだったのである。
しかし
ギュッグイッ
日向はそれを許さず、一人の服の胸元を強く掴み、自らの方へと引っ張ると…
「…俺の物に手を出すな!!!!」
…殺気と怒気を含んだ声で、静かにそう言葉を紡いだ。
すると
「ひっ!!!!!!!」
「すっ、すまない!!!!」
その、人1人殺さんばかりの迫力に男達は顔に恐怖の色を浮かべると、日向の一撃で地面に伏した1人を抱え、急いで走り去っていった。
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