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二人揃って声のするほうに振り返ると…
コツコツコツ…
「クスッ、なかなかいいものを見せてもらったよ。」
…そこからは、黒い長髪に中性的な容貌をもつなんとも妖艶な青年が、微笑を浮かべて近付いてきていた。
そして青年の少し後ろには、背が高くとても端麗な顔付きの青年がもう一人、付き従うかのようについていた。
「あの……貴方は?」
「秘密(ニコリ)」
梓が近付いて来た青年にコテンと首を傾げて問うと、青年はそう即答し、
「それより……」
そんな言葉をつむぐと、すぐに話をかえるのだった。
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