紅く染めし時

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忘れられぬ日となるはずであった        否  確かに忘れられぬ日となった       しかし    我は主を守れなかった   主は最期に何を思うた?  我の助けを信じておったか?       そして     我を怨んだか?    間に合わなかった我を        我が    どれだけ悔やもうとも    どれだけ憎もうとも    主は二度と戻りはせぬ      それでも我は   主がため…否…我がために      禁忌を冒そう       もう我は    我を止めることなど     出来ぬのだから   例えこの先どうなろうとも  どれほどの血に塗れようとも        我は        我は    この手を紅く染めよう The end .image=127719689.jpg
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