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「取り敢えずはじめまして…がいいかな?
フフッ…まぁ、意味が全くわかっていない奴らばかりだろうから、簡単に自己紹介してあげるよ。
俺の名前は、皇 帝。
今年度からこの学園の理事長となった。」
「「「「!!!!!!!!」」」」
あいつ…もとい帝のその言葉に、今まで唖然と押し黙っていた生徒たちは、少しずつざわつき始めた。
そんななか俺は…
―あいつが理事長…だと?………だが、有り得なくはないか……皇といえば確か………。
ジッと帝を見据え、自らの記憶を辿っていた。
皇…それはもちろんのこと前理事長と同じ名………そして、そんな前理事長は確か最近、日本の企業はすべて1人息子に託し、海外に重点を置きはじめたと聞いたことがあったのだ。
―つまりは、あれが例の1人息子…というわけか。
「うるさいよ。
ちょっと静かにしてくれる?」
俺の中で答えが出たと同時に、帝は生徒たちの騒がしさに少し不機嫌さを浮かべながら静止の声をかけた。
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