風紀委員長様の追憶‡前‡

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「ぅん?あれ……先客ありとは珍しいねぇ。」 それは俺が最も興味を持ちつつ、最も関わるまいとした……あの帝であった。 「…お前は………皇…。」 「帝でかまわないよ(ニコッ) 確か…同じクラスだったよね。 フフッ、その様子だと午後はサボるつもりかな?」 コツコツコツ… 帝は顔に笑みをたたえ、俺のほうへと足を進める。 ―また…あの顔……か。 「…………お前もじゃないのか? まぁ、理事長としてどうかと思うがな。」 つい顔に見入ってしまった俺は、このままでは帝のあの笑みから目を背けられなくなるのを感じ、スッと視線を反らした。 .
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