風紀委員長様の追憶‡前‡

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そのこたえに、俺はどこか嘘臭さを感じた。 帝が見せた笑顔と同じような………偽りを……。 ―だがまぁ、ほんとの事を言いたくないのなら、それでも別に構わんが……。 「知りたくて知っているわけじゃない。 …………わざわざ誰かに聞かずとも、お前の事は始終誰かが噂しているからな。」 「あぁ……そういえばそうだねぇ。 っさてと、俺はそろそろ行こうかな。」 帝は『納得した』と言わんばかりに言葉を返すと、その場からゆっくりと立ち上がる。 そして 「サボるんじゃなかったのか?」 「気が変わったんだよ。 じゃあね(ニコリ)」 コツコツコツ… 俺に背を向け、軽く右手をふりながら扉へと向かった。 .
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